お題「先輩」
学生生活を終え、会社勤めを始めた頃のお話。
1人の尊敬する先輩に出会いました。
その方のお名前は、飯◯先輩 🙂 。
まだぜんぜん若いのに頭にはパーマをあて、ポロシャツにスラックスという風貌で社会人になりたての自分にとって、とてもインパクトのある存在でした。
たまに早く帰れる日には、「ちょっと、一杯行かね?」という感じで、直下の後輩という事もあってかお酒に誘われたりし、可愛がって頂いてました。
「俺って、ヤバイし、怖いもんね〜!」とう定番のセリフ通り、酒の飲み方から、夜遊びの仕方まで色々教えてくれました。
また、武勇伝の数々もたくさん聞きました 😯 。
飯◯先輩が部活の先輩とお祭りに。「焼き鳥買ってこい!」と偉そうに言われたので、見えないとこで買って来た焼き鳥を一旦地面に擦り、砂をはらって先輩に渡したそうです。
嫌ってる先輩達がそれに気づかず「美味い〜っ、美味い〜って食ってたぜ!」って。
流石、飯◯先輩!!
やっぱ、ヤバイし、怖い!! 😈
ある真夜中過ぎ、怖いもの知らず飯◯先輩の車で夜の街を流してる時、点滅信号のT字路にさしかかりました。
すると、右の方から車が一台突進して来て、T字路内で接触寸前に!!
「わ!なんだ、こいつ!」
向こうは、まさに怖い方々の乗っているであろう黒塗りのデッカいセダン… 😯 。
気分を悪くしたのか、自分と飯◯先輩の乗る車の前に、道路のラインを無視し進路を塞いで来ました!
お互い、数分間にらみ合いが続き、真っ黒のスモークガラスの向こうの人間達は、こちらの出方を伺ってます…。
これはマズイ〜(・_・;。。。。。。。。。。。
と、その時、怖いもの知らずの飯◯先輩が
「なんだぁ、こいつら、俺にケンカ売る気!?」
「調子のんじゃねぇ〜!」
と言い放ち、勢いよくドアを開けて外に!!!
かなりマズイ状況…。
「これはヤバい…。ボコられる前に、警察呼ばなきゃ〜(@_@)」
ヤバい…、ヤバい〜…!!
で、ふと開いたドアの外を見ると、揃った飯◯先輩の足が見えます…。
徐々に視線を飯◯先輩の上半身へと持っていくと、
な、な、な〜〜〜んと!!!(◎_◎;)
飯◯先輩、綺麗な模範のようなお辞儀を黒塗りの車にしてるではありませんか〜!!!
そうです、抜群の角度で、ゴメンなさいをしていたのです。。。。。。
自分が今までに見たこともないような角度45°の抜群なお辞儀で。。。。。
しばらくすると、黒塗りの怖〜い車が、ユックリと去って行きました。
すると、額に脂汗を光らせた飯◯先輩が戻って来ました…。
そして、自分に一言、、、、、、
「こういうときは、こ〜やんだよ」と…。
またひとつ、飯◯先輩の武勇伝と世渡りの方法について教えを受けた瞬間でした。。。
その翌日からの飯◯先輩、、、、、、
自分に対してあんまり男発言して来なくなりました。
飯◯先輩、勉強になります!!
ありがとう!!